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ピロリ菌感染症について

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ピロリ菌感染症について

ピロリ菌とは

正式名はヘリコバクター・ピロリといい、主に胃粘膜に感染します。多くは5歳位までの子供の頃に感染し、一度感染すると多くの場合、除菌しない限り胃の中に棲みつづけます

この時点では症状がないことがほとんどです。

感染経路には、環境感染(河川・上下水道から)家庭内感染が考えられています。上下水道が整備された現代の日本では、環境からの感染は稀で、家庭内感染が主な経路と考えられており、ピロリ菌に感染している大人から小さい子どもへの食べ物の口移しなどには注意が必要と言われています。

ピロリ菌が引き起こす病気

ピロリ菌に感染したほとんどの人に胃炎がおこり、慢性的な炎症が続くとさまざまな病気を引き起こします。

<消化管の病気>

  • 胃がん
  • 胃・十二指腸潰瘍
  • 慢性胃炎
  • 胃MALTリンパ腫
  • 胃過形成性ポリープ

<消化管以外の病気>

  • 特発性血小板減少性紫斑病
  • 小児の貧血
  • など

ピロリ菌の除菌療法

ピロリ菌感染者すべてが胃がんを発生するわけではありませんが、胃がん患者の98%がピロリ菌感染者であり、一般にピロリ菌感染者は、非感染者と比べて胃がんのリスクが約5倍高まると言われています。ピロリ菌の除菌療法を行うことにより、胃がんの発生の抑制や上記の病気の予防や症状の改善が期待できます。

除菌療法では、1種類の「胃酸の分泌を抑える薬」と2種類の「抗菌薬」の合計3剤を同時に1日2回、7日間服用します。

すべての治療が終了した後、4週間後以降に、ピロリ菌が除菌できたかどうか、もう一度検査をします。正しく薬を服用すれば、1回目の除菌療法の成功率は80~90%前後といわれています。

ピロリ菌の検査およびピロリ除菌治療の保険適用対象患者

  1. ①胃カメラ検査またはバリウム検査において、胃潰瘍または十二指腸潰瘍の確定診断を受けた患者
  2. ②胃MALTリンパ腫の患者
  3. ③特発性血小板減少性紫斑病の患者
  4. ④早期胃癌に対する内視鏡治療後の患者
  5. ⑤胃カメラ検査において胃炎の確定診断がなされた患者

ピロリ菌の検査方法

内視鏡を使う方法
鏡検法、培養法、ウレアーゼ試験
内視鏡を使わない方法
抗体検査(血液、尿)、尿素呼気テスト(UBTテスト)、便中抗原測定
検査方法は、患者さんに応じて適切な検査をご提案させていただきます

胃のバリウム検査で「胃炎」と診断を受けている方で、胃カメラ検査をまだ受けたことのない方は、一度胃カメラでの精査とピロリ菌検査をお勧めいたします。ピロリ菌の感染がわかれば、早めの除菌療法と定期的な胃カメラによるフォローで、胃がんの予防と早期発見が期待できます。

大人と子供の違い

大人を主に対象として想定している日本ヘリコバクター学会のガイドラインでは、ピロリ菌は感染症であり、胃癌の確実な因子なので、少しでも早く取り除くべきである、という立場です。ただ、胃癌の予防効果として何歳から除菌対象とするべきかの明確な答えはなく、10歳代での除菌治療による将来的な影響などは解決していません。

子供に関して、ピロリ菌除菌を推奨するかどうかはまだ現在のところ決まったものはなく、意見は様々です。

逆に子供に関しては、日本小児栄養消化器肝臓学会は、小児において、アレルギー疾患の発症をピロリ菌が抑えている可能性があり、除菌することによってアレルギー疾患を発症してしまう負の効果をもたらす可能性なども指摘し、「胃癌予防のために無症状の小児にピロリ菌検査を行い、陽性者に内視鏡検査をせずに除菌治療を行う、いわゆるtest and treatを行わないことを推奨する」と発表しています。

ただ、そのガイドライン内において、「胃癌の家族歴(1親等ないし2親等)を有し、除菌療法を希望する場合は除菌療法を行うことを考慮する」とも記載があり、無症状のピロリ菌感染の小児に対する除菌を全面否定しているわけではないようです。まだこの分野の十分なエビデンスはなく、賛否は確定していません。

現在日本の多くの自治体でtest and treatが実施されており、これらの検証も踏まえて問題点を解決していく必要があります。そのため、現在のところ、当院では無症状の小児のピロリ菌検査や除菌治療は基本的には行っておりません

内科・消化器内科

診療時間
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