三種混合ワクチンとは、ジフテリア、百日咳、破傷風の3つの感染症を予防するワクチンですが、近年百日咳が全国的に流行したことをきっかけに、需要が急増し供給が足りない状況になっております。
百日咳とは、その名の通り100日咳が続くといわれ、しつこくつらい咳が特徴的です。
特にワクチンを接種していない生後3か月未満の赤ちゃんが感染した場合は、激しいせきこみによる呼吸困難や無呼吸になったり、場合によっては突然死の原因にもなる怖い病気です。
百日咳を予防するワクチン
百日咳を予防するワクチン(百日咳含有ワクチン)には、乳幼児期の定期接種になっている五種(又は四種)混合ワクチンと、任意接種である三種混合ワクチンがあります。
五種(又は四種)混合ワクチンは、標準的には生後2か月からスタートして3回接種し、その後1歳になったら4回目の追加接種をします。定期接種はこれで完了です。
しかし、実際に百日咳にかかった患者さんの年齢は、定期接種を完了している5歳から15歳のお子さんの感染が多いことが知られています。
これは百日咳の予防効果が、数年経過すると、弱まってしまうからです。
小学生になる前に三種混合ワクチンの追加接種が日本小児科学会から推奨されています
実際に生後6か月未満で百日咳になったお子さんの感染源の多くは家族です。
まだワクチンが接種できない赤ちゃんや免疫が十分でない赤ちゃんにうつさないためには、就学前に百日咳含有ワクチンを追加接種することが大切です。
とくに、赤ちゃんが生まれることがわかっているお兄ちゃん・お姉ちゃんはぜひ接種しましょう
妊娠中のワクチン接種で赤ちゃんの百日咳を予防しましょう
妊婦さんが三種混合ワクチンを打つことで、まずお母さんの体内で百日咳の抗体が作られ、それがお腹の中の赤ちゃんにも胎盤を通じて百日咳の抗体をプレゼントすることができます。
出生後、赤ちゃん本人がワクチンを接種できるのは生後2か月からなので、それまでの間、お母さんからの百日咳抗体によって、赤ちゃんを百日咳から守りましょう。
- 三種混合ワクチンの接種費用:4400円(税込み)
現在、全国的に供給が不足している三種混合ワクチンですが、当クリニックでは、毎月若干数ですが三種混合ワクチンの入荷が見込まれています。
貴重なワクチンですので、就学前の追加接種および妊婦さんのみを対象とした接種に限らせていただきます。
ワクチンはお取り寄せになりますので、接種をご希望の方は、まずは電話でお問い合わせください。


医院外観
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