当クリニックでは、定期接種およびキャッチアップ接種のための子宮頚がんワクチン(HPVワクチン)の接種をおこなっております。

この度、4月1日から、9価ワクチンであるシルガード9の定期接種が開始されました。

 

これまでの2価および4価ワクチンでは、子宮頚がんのHPV16型と18型の感染を予防していましたが、9価ワクチンでは、さらにHPV31型、33型、45型、52型、58型の感染も防ぐため、子宮頚がんの原因の80~90%を防ぐといわれています。

 

HPVワクチンは、子宮頚がんを予防できるとても大切なワクチンです。

お子さまの健やかな将来のために、接種機会をのがすことなく積極的な接種をご検討下さい。

 

接種をご希望の方は、ワクチンの在庫確認が必要ですので、必ず電話でお問い合わせください。

 

接種対象者

  • 定期接種:小学6年生から高校1年生相当の女子
  • キャッチアップ対象者:平成9年4月2日から平成18年4月1日生まれの女性

 

標準的な接種スケジュール

【3回接種】

2回目は、1回目から2か月後(必ず1か月以上の間隔が必要)

3回目は、1回目から6か月後(必ず2回目から3か月以上の間隔が必要)

 

【2回接種】 ※15歳未満のみ選択可能

2回目は、1回目から6か月後(必ず5か月以上の間隔が必要)

 

 

*注意*

接種時には保護者の同伴が必要です(高校生の場合も初回は必ず一緒にお越し下さい)

母子手帳を忘れずにお持ち下さい

 

 

尚、引き続き4価ワクチン(ガーダシル)の接種もおこなっております。

これまで4価ワクチンを接種してこられた方は、基本的には残りも同じ種類のワクチンでの接種をおすすめいたしますが、交互接種(残りはシルガード9の接種)をご希望の方は、一度診察にお越しになり医師と御相談ください。

 

 

<<参照>>

HPVワクチンは、子宮頚がんの原因になるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防することで、子宮頚がんになるのを防ぐことのできるワクチンです。

HPVは女性の多くが「一生に一度は感染する」といわれ、主に性的接触により感染します。

日本では、毎年約1万人の若い女性が子宮頚がんを発症し、毎年約3000人が尊い命を落としており、子宮頚がんは近年明らかに増加傾向です。

若い女性の検診率は低く、早期発見が難しいのが現状です。また検診を受けていても診断がつきにくい種類の腺癌も増えています。

子宮頚がんの予防には、“HPVワクチンによる感染予防”と“定期的ながん検診”の両方がとても大切です。

まずは、感染する機会をもつより前にワクチンを接種して、HPVの感染を予防しましょう。

 

◆大阪市HP 子宮頚がん予防ワクチンの接種について

◆厚労省HP ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頚がんとHPVワクチン~